MIGHTY250
話は戻りますが、活字式印字機は当初、文字通り活字を組み合わせて印字していましたが、金属製の台に樹脂凸版を貼り付けた印字も出来ます。写植文字がそのまま版となり、きれいな書体で細かな文字が印字できることから複雑な品質表示に最適で、活字と組み合わせて利用されていました。それには繊維素材の多様化が背景にありました。しかし樹脂凸版は製版会社で制作されるため、写植から製版まで時間がかかり即応性に欠けます。もちろん版製作コストは不可欠です。
80年代後半あたりから、消費者ニーズの多様化を背景として、大量生産・大量消費時代から多品種小ロット時代に移っていきました。更に物流の発達やPOSの普及とともに即応性も求められるようになりました。そんな中、文字を手作業で組み、樹脂凸版制作に時間とコストのかかる活字方式は時代にそぐわなくなっきました。そこで弊社ではMIGHTY250という手差しの熱転写プリンタを1996年に開発しました。糸付き単枚プリンタのJupiter707では対応できない用紙へ印字できることから、活字式印字機のユーザーに福音となりました。
Vegaの登場
従来、洗濯ネームは文字などの情報量が増えると2折りにして縫製していました。しかし2折りにする手間や縫製の際にも手間がかかり、ロスも出ます。もし洗濯ネームの両面に印字ができれば、これらの手間が省けます。何より洗濯テープの長さを半減することができ、大きなコストダウンとなります。そこで開発されたのがVega3000です。CXP-307では赤×部分は活字式を使っていましたが、堅牢度の高い赤リボンが実用化されたされた背景もあり、全ての印字を熱転写で行えるプリンタとして登場しました。Vega3000はネーミングでも分かるように表2色+裏1色の3色プリンタで、表1色+裏1色のVega2000W、表2色のVega2000と用途に応じた3機種を相次いで開発した1998年は、機種ラインアップも増え、弊社にとって記念すべき年となりました。その後2002年には片面ネームプリンタVega1000とワイド判のVega1100も機種に加えました。(その後VegaはVPで始まる名称に改称)

VP-3000
Jupiter712
1995年のWindows95の登場は衝撃的で、パソコンを特定の人のモノから一般の人達のモノに広げました。それ以降、ビジネスから家庭までパソコンが浸透するようになったのはご存知の通りです。熱転写プリンタの世界も同様で、それまでプリンタはMS-DOSを使ったコントローラや独自のシステムによって動かしていました。Windows95のGUI環境で操作感が向上し、従来のプリンタ固有の文字に加えてWindowsの豊富な書体が使えるようになり表現力も向上しました。Windows95の登場はCPUをはじめとするハードの進歩が背景にあり、その後のOSの進化とパソコンの進化は両輪となり現在に至っています。そして2000年にJupiter707の後継機となるJupiter712(現JP-712)を開発しました。基本思想を踏襲しつつ、Windows対応の高速プリンタとして、随所に改良を加えた糸付き単枚プリンタとして現在に至っています。

JP-712
JP-X
かつて、タグを衣類に吊り下げるためには糸が一般的でした。その後、バノックピンやロックスなどの登場で糸の無いタグが増えました。また取り扱い説明など附属のタグを一緒に取り付けられるなど、作業性の良さもあり現在では主流となっています。そこで開発したのが単枚プリンタJP-Xです。これは直角に用紙を送る機構のJupiter712とは異なり、印字と同じ方向に用紙を送る機構で300mmまでの大型タグにも印字のできる汎用性の高いプリンタです。ベルトとローラーに用紙を挟んで送る走行系を採用し、円形や楕円形などのトムソン加工をした変形のタグにも印字することができます。円形専用のアタッチメントも用紙しており作業性の向上に役立てています。

JP-X


プリンタの歴史