d)補足
●インストアマーキングとソースマーキング
前項でJANコードを表示する場合は申請が必要と述べました。この表示方法をソースマーキングと呼びます。これに対して、申請が不要な表示方法をインストアマーキングと呼びます。生鮮食料品のような計量商品で個々に価格が異なる場合、店舗内だけで使用する目的で使われます。ただし、先頭の2桁を20〜29、02にして他のソースマーキング商品と区別します。インストアマーキングでは、バーコードに価格情報を含まずに読み取ることでデータベースから価格を呼び出すPLU(Price
Look Up)コードと、バーコードに価格情報が入ったNonPLUコードがあります。
●北米圏への輸出について
JAN(EAN)コードは国際的な流通標準化された商品識別コードで、輸出入の際には付け替えることなく自由に流通させる事ができます。ただ、北米圏については注意する必要があります。
最初に商品識別コードを規格化、使用を始めたのはアメリカ、カナダの北米圏でした。そのコードはUPC(Universal Product Code)という12桁のコードでした。その関係で長らく北米圏に輸出する際には別個にUPCコードを表示する必要がありました。GS1で、1997年以降UPCコードからEANコードへの移行が推められ、2005年1月から北米圏に輸出する際もJAN(EAN)コードのままで構わないようになりました。しかし、北米圏の取引先がJAN(EAN)コードで対応可能かどうか確認する前提ではあります。
●日本図書コード
書籍に表示するバーコードで国際標準図書番号・ISBN (International Standard Book Number)に分類コード・価格コードを合わせたものです。
ISBNは、1969年、イギリスの標準図書番号を元に、国際標準化機構(ISO)において ISO 2108-1978 として制定されました。日本では1988年JIS規格化されました(JIS-X-0305 )。
日本図書コードはISBNに分類コードと価格コードを加えたものです。同コードは有限責任中間法人日本出版インフラセンター・日本図書コード管理センターで管理しています。
●定期刊行物コード
雑誌などの定期刊行物に表示されるバーコードで、JANコードと価格などのアドオンコードの組み合わせで構成されています。2005年1月1日からこの構成に改訂されました。管理は共通雑誌コード管理センターで管理しています。(弊社ソフトウェア未対応)

JANコード標準(13桁)
A)JANコード(GTIN-13、GTIN-8)
a)基礎情報
【キャラクタセット】0〜9の数字
【桁数】13桁、8桁
【チェックデジット】モジュラス10ウエイト3
【拡大縮小】0.8〜2倍
b)特徴
1978年に流通業界の共通商品シンボルとしてJIS規格化(JIS-X-05011)されています。JANコード(Japan Article Number)は国際的な共通商品コードで、EANコード(Europian Article Number)と同じ構成です。
JANコードには13桁の標準タイプ、8桁の短縮タイプがあります。基本的な構成は国コード+メーカーコード+商品コード+チェックデジットとなっています。8桁の短縮タイプは小型商品で、JANコードの表示スペースがない場合に使用される体系ですが、メーカーコード不足の問題から取得困難です。ただ標準コードを縮小表示することで同じスペースで表示できるため、小型商品でもJANコードを表示することができます。
c)構成
●国コード
JAN(EAN)コードの先頭3桁を国コードとして国際的な流通標準化機関GS1(Global Standard Number1)で定められています。日本は450〜459、490〜499となっています。
※国コード表はこちら
●メーカーコード
日本では(財)流通システム開発センターがGS1に加盟し、メーカーコードを管理しています。JANコードを表示したい企業(個人)は、最寄りの商工会議所や商工会を通じて同センターに申請する仕組みになっています。申請費用は売上金額に応じて決められています。有効期間は3年間で、継続使用の場合は更新手続きが必要です。
メーカーコードには7桁と9桁の2種類があります。2001年以降の申請では通常9桁のメーカーコード1つが貸与されます。3年間に利用が予想される商品アイテム数が500以上の場合は、必要に応じて複数のメーカーコードが貸与されます。申請時に5万アイテム以上ある場合は7桁のメーカーコードが貸与されます。
●商品コード
メーカーコードが9桁の企業は3桁が、7桁の場合は5桁が商品コードとして使用できます。商品コードは各企業が独自に付番、管理することになります。
番号の付け方は001(00001)から順番に付けるのが基本です。番号に意味付けをするのは禁物でコード不足になり、意図しない番号を付ける事態も起こり、結果的に管理ができなくなります。商品コードは単なる背番号と考え、機械的に番号を付け、連結したデータベースに必要な情報を持たせます。
商品コードは、商品の出荷を停止してから最低4年間は他の商品に使えません。キャンペーン商品で短期間のものでも1ヶ月から1年間は使用を控えます。流通在庫の有無が重要なポイントです。万が一、廃番の商品が店頭等に残っていた場合、同じ番号の商品と重複することでの混乱、トラブルになってしまいます。
●チェックデジット
チェックデジットとは一定の計算式で算出される数値のことで、バーコードの信頼性を高めるためのものです。桁数は1桁です。
具体的にはバーコードを作成する時に計算してチェックデジットをバーコードに盛り込んで表示します。次にバーコードを読み取る際にはチェックデジット以外の数値を読み込みスキャナ側でも同様の計算式で計算します。その数値と実際のチェックデジットの数値とを照合し、正しいものだけをデータとして表示(吐き出し)する仕組みです。
JANコードではモジュラス10ウェイト3で、0〜9の数字をバーコード化したものに採用される計算式です。
JANコード短縮タイプ(8桁)
JANコード標準タイプ(13桁)
※M1 M2 は、国コード45または49
JANコード短縮(8桁)





バーコードの基礎知識
※M1 M2 は、国コード45
UPCコード(12桁)
EANコード(13桁)
2.1次元シンボル

※M1 M2 は、国コード45または49

